DISCOGRAPHY

ココニイル

配信シングル
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    ココニイル

    • 2026.07.03

■WOLF HOWL HARMONYオフィシャルライナーノーツ text by fukuryu

WOLF HOWL HARMONY、『ココニイル / PLEASE』で響かせる“声”と“存在証明” WOLF HOWL HARMONY from EXILE TRIBE(ウルフ ハウル ハーモニー フロム エグザイル トライブは、いま本当の意味で“WOLF HOWL HARMONY”になろうとしている。
2026年8月19日にリリースされるDouble A Side SG『ココニイル / PLEASE』は、RYOJI、SUZUKI、GHEE、HIROTOからなる4人組グループの現在地を、まっすぐに映し出した作品だ。
歌とラップに特化したEXILE TRIBE最小編成の4人組。応募総数約48,000人のオーディション『iCON Z 第二章』から誕生した彼らは、デビュー以降、国内での活動を積み重ねながら、タイ、ブラジルなど海外へも少しずつ、しかし確実に歩幅を広げてきた。
その歩みの中で、4人が改めて自分たちの核として見つめ直しているものがある。 それは“声”だ。 RYOJIは、現在のWOLF HOWL HARMONYについて「“真のWOLF HOWL HARMONY”になってきたなという実感があります」と語る。
約3年間の活動の中で、楽曲との出会い、ダンスへの挑戦、海外での経験を重ねながら、「自分たちで作ろうと思って進めてきたものが、しっかり形になってきた」と感じているという。こうして、メンバーそれぞれが歩んできた時間、迷い、痛み、希望。そのすべてが声に乗ることで、WOLF HOWL HARMONYの音楽はただのポップスではなく、聴き手の人生に触れるものになっていく。

●RYOJI、GHEE、HIROTO、SUZUKI。それぞれの声に宿るキャラクター

リーダーであるRYOJIが見つめるグループの強みは、「歌声と、人生のストーリーを重ね合わせたハーモニー」と断言する。RYOJIの声の魅力は、重低感。それは張り上げる強さだけではなく、静かな強さを轟かせていく。グループのベースとなる強さと言えるだろう。

父親は日系ブラジル人で、母親はヨーロッパ系ブラジル人をルーツに持つGHEEは、さらに踏み込んで話す。「たとえば明日もう本当にいなくなりたいと思っている人を救えるような、そんなことが声でできるグループなんじゃないかなと思っています」。その言葉は重い。けれど、GHEEらしい熱量と真っ直ぐさがある。ロック的な強さ、ラップの切れ味、突き抜ける高音。彼の声は、グループの中で感情の突破口になる。WOLF HOWL HARMONYが“愛”や“救い”という大きなテーマを掲げても空虚に響かないのは、GHEEのように本気で想いの強さを信じているメンバーがいるからだろう。

一方でHIROTOは、グループを「家族」と表現する。活動を重ねる中で、メンバーの知らなかった部分や、これまで話してこなかった内面にも触れてきた。頻繁に4人で話し合い、お互いが何を考え、何をしたいのかを知っていく。その積み重ねが、彼にとってWOLF HOWL HARMONYをより強い“家族”へと変えている。HIROTOの声には、清涼感がある。まっすぐで、澄んでいて、楽曲の中に一瞬の光を差し込むような存在感がある。本人も「僕がいるからGHEEくんがいける、みたいな役割は意識しています」と語るように、次の爆発へつなぐ橋渡しとしての役割も担っている。

そしてSUZUKIは、WOLF HOWL HARMONYの歌の現在地をもっとも冷静に分析する。「ほかのグループだったらダンスで思いっきり沸かせるところを、僕らだったら歌で、僕らにしかできないことをやろうと、『WOLF HOWL HARMONY LIVE & FAN MEETING TOUR 2025 ~BAKUON DREAM~』などのステージを経て、4人は自分たちの歌により深く向き合うようになった」という。無音の中でアカペラのコーラスを積む。楽曲をライブでアレンジする。歌に全力で振り切る。そこで見えてきたものが、WOLF HOWL HARMONYの武器なのだ。

SUZUKIの声は、オールマイティで柔軟だ。メンバーからも「ニュアンスを表現するのがすごく上手」と評される。本人は「上手に歌うより、伝わる歌を歌うことを意識している」と語る。その言葉通り、彼の歌は情景の作り方に長けている。声で景色を描く。その感覚が、WOLF HOWL HARMONYの音楽に奥行きを与えている。

●「PLEASE」は、LOVEREDへ向けた率直なラブレター

そんな4人が届ける「PLEASE」(2026年5月20日先行配信)は、LOVERED(ファンネーム)へ向けた、あまりにも率直なラブレターのような楽曲だ。

ヒップホップ・クルー/コレクティブYENTOWNの中枢である音楽プロデューサーChaki Zulu、LOARが手がけた同曲は、オルタナティブR&B / エレクトロ・ポップを基調にしながら、余白のあるトラックと、トロピカルなフィーリング、J-POPとしての親しみやすいメロディが共存している。RYOJIは最初に聴いた時の印象を「フェスや野外ライブなどで、みんなと一緒に楽しめる曲になりました」と振り返る。夏の空気、海が似合う爽やかさ、そして海外のビート感。そこに日本語のメロディと歌詞が乗ることで、WOLF HOWL HARMONYらしい距離感が生まれている。

GHEEは「LOVEREDを思って作ったので、思い入れがすごくある曲になりました」と語る。海外での活動が増えていく中で、彼らはLOVEREDの寂しさにも気づいたという。ちゃんと伝えられていなかった思いがあった。だからこそ、「僕らからの愛だったり、考えだったり、みんなに対しての思いをちゃんと伝えていきたい」と考えた。その先に生まれたのが「PLEASE」だった。

《Please call my name》
《僕らの名前を叫んでよ》
《怖くて仕方ないから 君の声に触れるよ》

この曲にあるのは、強いアーティストがファンへ一方的に愛を与える構図ではない。むしろ逆だ。自分たちも怖い。迷う。だから名前を呼んでほしい。声を聴かせてほしい。WOLF HOWL HARMONYは、LOVEREDの声によって前に進んでいる。その関係性が、ここにははっきり刻まれている。

HIROTOはレコーディングについて「体全身で、魂で歌うというか」と語る。《Please Please》と歌う時には拳に力を入れ、レコーディング後には声が少し枯れるほど、感情を込めたという。特に《怖くて仕方ないから》というフレーズでは、自分らしい発音や言い回しにもこだわった。「ありのままの自分で思いを伝える歌い方を意識しました」という言葉通り、「PLEASE」は整った歌唱以上に、剥き出しの感情が重要な楽曲だ。

●「ココニイル」は、揺れる自分を肯定する静かな存在証明

一方の「ココニイル」(2026年7月3日先行配信)は、自分自身の存在を静かに確かめる楽曲である。

m-floの☆Taku Takahashiが制作を手がけたこの曲は、イントロのピアノフレーズから独特の浮遊感を放つ。RYOJIは「m-floさんをめちゃくちゃ聴いて育った」と振り返る。サウンドにはスペシャルなエッセンスが散りばめられているが、それは単なるプロデューサーの色ではない。WOLF HOWL HARMONYの4人の声を理解した上で、彼らの物語とアニメ『岩元先輩ノ推薦』の世界観を接続するための音像として鳴っている。

「ココニイル」で描かれるのは、比べられること、合わないと決めつけられること、正解が見えない中で立ち位置が揺れていく感覚だ。声にならない思いを抱えながら、それでも“いま此処にいる”と自分の存在を確かめていく静かな意志が伝わってくる。

GHEEは、デビュー当時を振り返りながら「何のために自分は改めて歌っているんだろうと思う時期は少しありました」と明かす。自分たちより後にデビューしたグループが先に大きな成果を出していく。自分は何を武器にすべきなのか。そうした迷いは、決して特別なものではない。だが彼は、「自分の絶対的に自信のある武器を磨き続けることが、オーラだったり、自分自身の何かにつながっていく」と考えるようになったという。

だからこそ、GHEEにとって「ココニイル」は「PLEASE」ともつながっている。「自分がここにいる理由、歌い続ける理由は、やっぱりLOVEREDのみんなや、自分の歌声を聴いてくれる人が一人でもいるからここにいる」。この言葉は、今回のシングル全体を読み解く鍵でもある。

●内側へ向かう「ココニイル」と、外側へ声を求める「PLEASE」

「ココニイル」は、自分に向けて“いま此処にいる”と確かめる曲。「PLEASE」は、誰かに“僕らの名前を呼んでほしい”と願う曲。内側へ向かう存在証明と、外側へ向かう祈り。その二つが並ぶことで、『ココニイル / PLEASE』は単なるDouble A Side SGではなく、WOLF HOWL HARMONYの現在地を表と裏から照らす作品になった。

SUZUKIは、この2曲について「本当に一つのものを表と裏から見ているような感覚があります」と話す。違う視点から、反対の視点から、一つのものを見ているような感覚。まさにその通りだろう。孤独を抱えながら“此処にいる”とつぶやく自分と、怖さを抱えながら“名前を呼んでほしい”と願う自分。そのどちらも、WOLF HOWL HARMONYの本音であり、LOVEREDとの関係性の中で育まれてきたものだ。

さらにシングルには「Marmalade Sweet ver.」も収録される。「Marmalade」は前回のEPに収められていた楽曲で、今回はそのアレンジ版となる。RYOJIは「ライブを通してLOVEREDのみんなと育ててきた『Marmalade』」と語り、「みんなの愛を受けて、甘みが増したマーマレードになっている」と表現した。この言葉もまた、彼ららしい。WOLF HOWL HARMONYの楽曲は、リリースされた時点で完成するだけではない。ライブで歌われ、LOVEREDの声を受け取りながら、少しずつ味わいを変えていく。

●タイ、ブラジル、そして世界へ。国境を越える“ただいま”の感覚

いま、WOLF HOWL HARMONYの活動は日本だけにとどまらない。タイでは『ASIA TOP AWARDS』で「Best Boy Group」を受賞。ブラジルではSNSを起点に新たなリスナーが増え、『Anime Friends 2026』への出演も控えている。GHEEにとってブラジルは、自身のルーツを持つ場所でもある。彼は「サンパウロ州なので、もろ自分の地元で凱旋ライブになります」と語り、海を越えて出会うLOVEREDや家族とフェイストゥフェイスで愛を交換できることを楽しみにしている。

海外のリスナーに届いている魅力について、GHEEは、「近すぎるくらい近い家族感。一緒に楽しめる歌。言語を頑張って話そうとする姿勢が伝わったのでは」、と分析する。

RYOJIはタイでの受賞について、「LOVEREDのみんなのおかげだと、お祝いできた場所でした」と振り返る。タイにも、ブラジルにも、日本にも、“ただいま”と言える場所がある。それはWOLF HOWL HARMONYにとって、とても大きな財産だ。

●声がある。名前を呼んでくれる人がいる。だから、彼らは前へ進む

そして、彼らの夢はさらに広がっていく。RYOJIは「国内で言ったらスタジアムライブ。必ず成功させたいです」と言い切る。ホールツアー、アリーナツアー、ドームツアー&スタジアムライブへ。海外でも3,000人、5,000人規模の会場、さらに大きなアリーナへと進出していきたいと語る。その視線はまっすぐ未来を見ている。

だが、このグループの魅力は、夢を大きく語るだけでは終わらないところにある。SUZUKIは冷静にグループの強みを分析しながら、LOVEREDへの感謝を忘れない。HIROTOは家族のような絆の中で、澄んだ声を未来へつなぐ。GHEEは熱い言葉で、音楽が人を救う可能性を信じている。RYOJIはリーダーとして、4人の人生と声を一つのハーモニーへ導いていく。

Double A Side SG『ココニイル / PLEASE』は、そんな4人のキャラクターがそのまま刻まれた作品だ。比べられても、迷っても、怖くても、声がある。名前を呼んでくれる人がいる。自分たちはここにいる。その事実を、WOLF HOWL HARMONYは歌に変える。彼らのハーモニーは、いま、LOVEREDの声を受け取りながら、より遠くへ響こうとしている。

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